更年期障害とは
女性は概ね50歳前後で閉経を迎えることが多いのですがこの前後10年間を更年期と呼びます
この時期にはエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため様々な体調の変化が起こります
更年期に見られる不調は個人差が大きく目立った徴候が殆ど見られない方から深刻な不調が出てくる方までいます
女性ホルモンの分泌量だけでなくその人の体質、性格、社会や文化的な環境も影響してくるからです
一般的には日常生活に差し支えるような症状が現われるケースを更年期障害と呼んでいます
更年期障害の主な症状
体の症状
- 体がだるい
- 立ちくらみ
- 疲れやすい
- 耳鳴り
- のぼせる
- 動悸
- 顔がほてる
- 手足の痺れ
- 手足の冷え
- 乳房の痛み
- 大量の汗をかく
- 関節の痛み
- 体の痒み
- むくみ
- 皮膚・目・口の乾燥
- 肩こり
- 腰痛
- めまい
- 頭痛
- 頭重感
- 排尿トラブル(頻尿、尿漏れ) 性交痛
- 抜け毛・薄毛
など
心の症状
- イライラ
- 不眠
- 不安
- うつ
- 意欲の低下
- もの忘れ
など
更年期障害の検査・治療
ホルモン療法
エストロゲン減少による更年期障害の治療では卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与するホルモン補充療法が一般的に行われます
エストロゲンは貼り薬や塗り薬で補充することが多いです
プラセンタ療法
ヒトの胎盤(プラセンタ)から抽出した多種類のアミノ酸を皮下注射します
症状、年齢に応じて保険適応となります
まずは週に2-3回注射し症状が軽快すれば1-2週間に1回注射していきましょう
不安感が強かったり、疲労感、寝つきの悪いかたに効果を発揮することが多いです
副効果として肌の調子が良くなることも知られています
プラセンタはホルモン療法との併用は保険診療で認められておらずホルモン療法と併用希望の方は自費となります
漢方療法
更年期障害はその症状が多岐に渡ります
ホルモン療法、プラセンタ療法ではあまり効果を感じられなかった方でも漢方療法で軽快することもあります
また更年期障害だけではなく婦人科診療では漢方薬は幅広く用いられています
婦人科で使用頻度の高い漢方薬をご紹介いたします
当帰芍薬散
当帰芍薬散は血行障害やうっ血を是正し血液の巡りをよくする目的で主に処方されます
冷えや貧血症状、めまい、頭重感の強い方には最適です
婦人科では月経不順や月経異常、月経痛、更年期障害の改善を目的として使われることが多いです
加味逍遥散
加味逍遙散も月経異常や更年期障害を改善するためよく用いられます
体力があまりなく、肩こりやめまい、頭痛、のぼせ、発汗、イライラ、不眠などの症状が強い方は加味逍遥散によって改善できることがあります
桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸は足腰が冷えやすい方に最適な漢方薬です
重い肩こりや多汗、頻尿、のぼせなどにも用いられます
加味逍遥散と似たような効果ですが桂枝茯苓丸はどちらかというとやや体力がある方に処方されます
更年期障害かと考えていたら実は他の疾患(甲状腺機能低下症、亜鉛欠乏症など)が隠れていたということもあります
気になる症状があればまずは受診していただきご相談ください
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- 診療科目
- 婦人科
- 院長
- 竹村 直也(日本産科婦人科学会産婦人科専門医)
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兵庫県西宮市津門川町13-14 O.M.Iビル 2・3F - 電話番号
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